こんにちは。親子留学カウンセラーのハナ(@harunatzy)です。
先進的な技術をいち早く公教育に取り入れながらも、先住民であるマオリの文化や伝統を重んじ、多様な価値観を認めるニュージーランド。小中高校留学の受け入れ先教育機関を視察させていただきました。
「みんなちがって、みんないい。」
わたしたちは、それぞれに個性があり、そこに優劣はないということ。みんなそれぞれが素晴らしいのだと、小中高の多感な時期に認めてもらえる経験は、子供の成長において大きな糧となります。
ニュージーランド小中高校留学の魅力をめいっぱい感じた1週間。わたしが感じたニュージーランド教育の魅力を紹介します。
ニュージーランドってどんな国?というあなたへ。日本との位置関係や時差、特徴などをまとめた記事はこちらです。
ニュージーランド大使館主催の交流会に行ってきました。改めて実感した小学校から高校留学など早期留学先としてのNZの魅力。
この記事であなたに伝えたいこと
「未来教育指数」で世界1位に輝いたニュージーランド
ニュージーランドの5都市を巡る教育視察の出張で、現地小学校・中学校・高校 合計11校と市庁舎、国際教育団体などを訪問させていただきました。
オークランド、ニュープリマス、ストラトフォード、ファンガヌイ、パーマストンノースという教育に力を入れている5都市です。
英エコノミスト誌を発行するエコノミスト・グループの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが作成した「The Worldwide Educating for the Future Index(世界各国の未来に向けた教育)」と題された報告書で、ニュージーランドの教育制度は調査対象35カ国の中で1位にランクされました。
2017年9月に発表されたこの調査では、各国の教育制度を将来必要となる技能(スキル)を身につけさせる教育という観点から総合的に評価しています。
「未来に向けた教育」ランキング
1位 ニュージーランド
2位 カナダ
3位 フィンランド
4位 スイス
5位 シンガポール
6位 英国
7位 日本
8位 オーストラリア
9位 オランダ
10位 ドイツ
いまの子供たちに将来必要となる技能6つ
参考までに、この報告書で定義されている「将来必要となる技能」は以下の6項目です。
① Interdisciplinary skills(多くの学問分野にまたがるスキル)
② Creative and analytical skills(創造力と分析力)
③ Entrepreneurial skills(起業家としてのスキル)
④ Leadership skills(統率力、リーダーシップ)
⑤ Digital and technical skills(デジタル技術のスキル)
⑥ Global awareness and civic education(世界的視野と公教育)
ニュージーランドは、小国であり資源が豊富なわけでもないため、世界に通用する競争力の育成が不可欠という認識のもと、将来必要となる技能を身につける教育が必須だという意識が広く共有されているのです。
子供の可能性は無限大
先進的な教育で世界から高く評価されているニュージーランド。生徒は、自分が将来やりたいことを見据えて、自由に選択科目をアレンジできます。
高校は、もはや小さな大学みたいで、自主性や創造性が育まれるカリキュラムです。
音楽の授業では各楽器の演奏だけでなくIT技術をつかって作曲をしたり、美術の授業では絵画や版画だけでなくPCで3Dのグラフィックデザインをします。
ビジネスの授業を選択した生徒は、実際に会社を設立して自ら考えた商品の販売・マーケティングを行い、図工(技術)を選択した生徒は、実際に家具や自転車を作るのだそう!
授業中、ノートにメモを取るかようにノートパソコンを開いてメモを取っている小中高生の子供たちにも驚き、先進的で実践的な授業内容に驚くばかりでした。
もちろんIT教育も日本のはるか先を進んでいます。
「これからの時代、(ITで補えるような)知識を持つことよりも、その知識や技術をどう使うかを考えられる発想力を磨くことが大事。」そう熱く語ってくれた校長先生の言葉がとても心に響きます。
広大な敷地でのびのびと、豊かな精神と創造力を育むことができるニュージーランド中学高校留学。魅力的すぎて、まずはうちの子供たちを行かせたくなってしまいます。
イギリス皇室が留学先に選んだ名門校
イギリスのエドワード王子が1年間留学していた全寮制の名門校、Whanganui Collegiate Schoolも視察させていただきました。
まさにハリーポッターの世界が現実に出てきたような学校で、敷地内を歩いているだけでワクワクします。
教育レベルの高さはもとより、古き良き伝統や芸術に対するこだわり、子供たちの人間性を育む教育にかける情熱を感じる学校に感銘を受けました。
ニュージーランドの教育都市の市長と交流
パーマストン・ノースの市長を表敬訪問させていただいたことも印象深いです。
なんと市長自ら、パーマストン・ノース市で留学することの魅力を丁寧に説明してくださいました。
友好の証に、エデュケーション・ニュージーランド駐日代表の北岡美佐子さんが今回の教育視察団を代表して、日本の愛すべきキャラクターであるドラえもんをプレゼント!とっても喜んでくださり、嬉しかったです。
優しく温かく、おもてなしの精神あふれるニュージーランドの人たち
ニュージーランドの人たちは優しく温かく、おもてなしの精神溢れる人ばかりというのも印象的です。
どの学校に行っても、教職員も子供たちもみんなが大歓迎してくれて、マオリの伝統ある歌やダンス、生徒さん手作りの食事でおもてなしをしてくださり、本当に感動の連続でした。
今度は子供たちと一緒に来て、この文化に触れさせたいなぁと強く思います。
わたしたちはそれぞれに個性があり、そこに優劣はない
今回のニュージーランド教育視察出張で、もっとも心に響いた言葉。
“We are all different and that’s beautiful.”
金子みすずさんの詩にある
「みんなちがって、みんないい。」
を彷彿とさせます。
ニュージーランドは移民国家であり、留学先として世界的に人気のある国なので、ある中学校は40か国以上の国籍の子供たちが通っているほど多様性のある教育環境です。
先進的な技術をいち早く公教育に取り入れながらも、先住民であるマオリの文化や伝統を重んじ、多様な価値観を認めるニュージーランド。
金子みすずさんが『わたしと小鳥とすずと』という詩で表現された世界観が、まさにそこにありました。
わたしと小鳥とすずと
金子みすずわたしが両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥はわたしのように
地面(じべた)をはやくは走れない。わたしがからだをゆすっても
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。すずと、小鳥と、それからわたし
みんなちがって、みんないい。
わたしたちは、それぞれに個性があり、そこに優劣はないということ。みんなそれぞれが素晴らしいのだと、小中高の多感な時期に認めてもらえる経験は、子供の成長において大きな糧となるはず。
ニュージーランド小中高校留学の魅力をめいっぱい感じた1週間。これから、たくさんの人にその魅力を伝えたいです。
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