できるに気づき、できるで羽ばたく【国内留学・海外留学のハナサカデミア】

  1. 私の留学体験記

アメリカを縦断した女子大生が一人旅で学んだ3つのこと。人生に行き詰まったら旅に出よう【孤独と向き合う】

一人旅は孤独ですが、その分、異なる価値観を敏感に感じとることや学ぶことは多いです。

自分を見つめ直したい時や、人生に行き詰まった時、これからの自分の道を探したい時は、とりあえず旅に出てみることをお勧めします。

2002年の22歳、株式会社NOVA入社直前に行ったカナダ留学ホームステイ。この留学の目的は、英語の勉強というより就職前の大冒険であり、カナダ滞在2週間の後、そのままアメリカ縦断一人旅を2週間する、という1ヶ月の冒険プランを決めていました。

「新卒で就職が決まり、これから社会人として大航海の船出をするのを目前に、自分と向き合うための一人旅」

というのは建前で、弱い自分に自信をつけるために経験を磨きたかったんです。社会人になる前の最後の自由な時間を使って、何か大きなことに挑戦したかったのです。

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今回は、女子大生がカナダからアメリカ、メキシコまでを縦断したサバイバル一人旅の体験談をお伝えします。

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カナダから南下、アメリカを縦断してメキシコへ

大学のゼミ仲間の男子が一人旅でアメリカを横断したと聞いて、「すごい、自分もやってみたい。横断した人がいるなら私は縦断してやる。」と、すぐに計画しちゃいました。

カナダのバンクーバーを始まりとして、アメリカ西海岸沿いにサンフランシスコ、ラスベガス、ロサンゼルスに滞在し、サンディエゴを通ってメキシコとの国境を歩いてティファナへ渡り、またロサンゼルスに戻って帰国するというプランです。

ティファナは、今まさにトランプ大統領がメキシコとの間に壁を築くと宣言して注目されている国境の街です。カリフォルニア州サンディエゴから歩いて入国審査のゲートを通り、ティファナへ渡ることができます。

ティファナとサンディエゴの境、入国審査のゲート周辺には、仕事を求めてロサンゼルス行きを目指すメキシコ人で溢れていました。アメリカ側からメキシコへ渡る時は本当に簡単に数分で国境のゲートを通過できます。

しかし、メキシコ側からアメリカへ渡る時の入国審査はものすごい大行列で、最低でも2〜3時間並ぶ必要があります。

炎天下の中3時間ひたすら並んで熱中症になりそうでした。アメリカ縦断一人旅で何が一番身体的に辛かったかって、この入国審査の待ち時間が一番しんどかったです。

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逆に楽しかった思い出は、ロサンゼルスのユニバーサルスタジオに行って、1人でアトラクションに乗りまくり、たまたま隣に座ったアメリカ人と一緒にハッスルしたことです。

日本でいうスプラッシュマウンテンのようなジェットコースターで浴びた水しぶきは、パンツまでびっしょり濡れてしまうほどでした。さすがアメリカ。

日本だったら絶対クレームをつける人がいるレベルなのに、みんな「オーマイガー!」と言いながらも大声で笑っていて私まで笑ってしまったことを覚えています。

そんなアメリカ西海岸を縦断した旅行を通して、以下の3つのことを学びました。
これから一人旅をされる方は、よろしければ参考にしてください。

1. 一人旅は想像以上に孤独

旅行の醍醐味って、美しい景色を見たり、異文化を体験したり、日常では味わえない感動を味わうことですよね。

旅行の楽しさは、「綺麗だね」「すごいね」「美味しいね」などと言い合い、感動を共有できる人がいるのといないのとでは、天と地ほどの違いがあります。

感動を共有できる人がいたら、きっと何倍も嬉しくて大きな声ではしゃいでいるだろうなと思う場面がたくさんありました。

そんな思いを抱えながら一人で静かに異国の景色を眺めるのは、ものすごく孤独で寂しかったです。

サンフランシスコでゴールデンゲートブリッジの美しさにため息が出た時も、世界一曲がりくねった道として知られるロンバートストリートに目を見張った時も、ラスベガスでグランドキャニオンの壮大さに圧倒された時も、私はただただ誰かにこの感動を伝えたいという衝動にかられました。

自分の思いを共有できる人がいない分、独り言のように自分の心へ語りかけることが多く、ひたすら自分自身と向き合ったことを覚えています。

今ならば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で自分の考えや写真を友人と共有したり、LINEで気軽に家族とテレビ電話をすることができます。しかし、私がアメリカ一人旅をした2002年は、ポケベルの少し後のガラケーの時代です。スマホはありません。

国際電話をしたい時は1枚約1,000円のプリペイド・コーリングカードを買って公衆電話から日本の家族に電話をしました。長電話はできないので、なるべく要件を絞って早口で会話したものです。

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街中でWifiが使える今とは違い、インターネット情報を調べたい時やEmailを受信しているか確めたい時は、毎回インターネットカフェに入ってデスクトップコンピューターで確認しました。

代表的なSNSであるFacebookが創設されたのは、その2年後の2004年です。Twitterが誕生したのは、さらに2年後の2006年。そして、iphoneがこの世に生まれたのは、翌2007年です。

今では、相手が世界中のどこにいても自分がどこにいても、スマホで簡単にテレビ電話ができるという不思議。世の中はスピードを上げて変化しています。

2. アメリカ西海岸では日本人女性はモテる

サンフランシスコのツインピークスという観光名所の山に登った時や、ロサンゼルスで地下鉄の乗り方に困っていた時など、金髪の白人男性が優しく手助けをしてくれて、数名と友達になりました。

私は孤独感でいっぱいだったので、誰かと話しができることはそれだけで嬉しかったですし、地元のアメリカ人から現地情報を聞けることはすごく助けになりました。

そんなありがたい気持ちでいたら、なんと連続でいきなり求婚されてビックリしたことを覚えています。

現地を発つ時にEmailアドレスを交換したのですが、帰国後、「会いたくて会いたくて君のことを考えると悶え死にそうだ。」という内容の長文メールが半年以上頻繁に届きました。

アメリカ人のストレートな愛情表現に感心したことを覚えています。そういえば、フィリピン人も男女ともに愛情表現は豊かで直球勝負でした。英語という言語そのものがストレートに表現する言語だからかもしれません。

誰がとかではなく「日本人女性」が好きだと言っているアメリカ人男性もいました。感情の起伏が激しく女王様のようなアメリカ人女性に比べるとおしとやかで、欧米人に比べると幼な顔で可愛らしく見える日本人女性は、それだけでモテるそうです。

この一人旅の時は22歳独身だったので、若さゆえの幸運かと思いましたが、31歳既婚2人の子連れでアメリカ、ポートランドにホームステイをした時も、奇跡のようなモテ期を味わいビックリしたものです。

「アメリカ西海岸=日本人女性がモテる場所」という図式がわたしの中で確立した経験です。

日本で婚活に励んでいる女性は、いっそのこと、アメリカ西海岸へ移住することをおすすめします。ただ、英語初心者の場合は、英語上達の近道であるフィリピン留学で一気に英語力を上げてから行った方が、現地で困ることがないでしょう。

私が親子留学にフィリピンのセブを選んだ理由をブログに書きました。もしよかったら読んでください。

3. 女の一人旅は一歩間違えると死ぬ

ロサンゼルスから日帰りでメキシコのティファナまで行った日、死ぬかもしれないという恐怖を味わいました。

ロサンゼルスからティファナへは車で片道2時間半くらい、アムトラックという電車とトローリーを乗り継いで行くと片道4時間くらいです。私はハリウッドに滞在していたので、ハリウッド駅からユニオン駅まで地下鉄で行き、ユニオン駅からアムトラックに乗りました。

夜間のロサンゼルスの地下鉄やユニオン駅周辺は治安が悪く、情報センターでもらった治安マップを見ると危険エリアになっています。

そのエリアには「夜間は絶対に近づかないで」と書いてあったため、日帰り旅行は朝早く出発して夕方には帰って来れるように、電車の乗り継ぎの計画を組んでいました。

しかし、アメリカの電車は、日本のように時間に正確ではありません。数時間単位の遅延は当たり前だそうです。私が乗った列車は、行きも帰りもかなり大幅に遅れ、ロサンゼルスに戻ってきたのが深夜になってしまったのです。

「ヤバい。絶対に避けたいと思っていた状況を自ら作ってしまった…」という果てしない後悔が襲ったことを覚えています。想定外の状況の中、危険エリアでは冷や汗が出る程の殺気を感じました。

深夜の地下鉄や駅は人がほとんどおらず、いかにも刑務所あがり風のガラの悪そうな人達がポツポツといます。女性1人で深夜の地下鉄に乗っている人、駅周辺を歩いている人なんて私以外に誰もいません。

怖そうなマッチョの男性達からジロジロと見られる視線と恐怖を感じながらも、なんとか無事に危険エリアを突破することができたのは奇跡でした。

しかし、ホテルまで追ってきた筋肉ムキムキの男性が私の部屋のドアをガンガン蹴り続けた時は、本気で死を覚悟しました。3個ついていた鍵を全部しっかり閉めていても、ドアが蹴破られるんじゃないかという恐怖を感じ、布団をかぶってブルブル震えていたことが忘れられません。

今となっては笑い話ですが、無事に生きて帰ってこれて本当に良かったです。

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一人旅は自分を見つめ直すことができる良い機会

男の一人旅と女の一人旅は違うんだ、ということを身をもって感じた冒険の旅となりました。レスリングの吉田沙保里選手クラスでもなければ、どんなに暴れても女性は男性に力では勝つことはできないでしょう。

男女平等とは言われているものの、男性と女性は差別ではなく区別をする必要があるということ、冒険や挑戦をしたくても単純に男性と同じことをすればいいわけではないということを学びました。

いま思えば全然最後ではなかったですが、当時、人生最後の冒険だと思っていた私の挑戦の旅は、じっくりと自分自身に向き合う良い機会となりました。

将来の心配や、未知の世界に飛び込むことへの不安を吹っ飛ばしてくれるほど、思考をスッキリと整理することができたのです。

一人旅は孤独です。でも、その分、敏感に感じとることや学ぶことは多いです。自分を見つめ直したい時や、人生に行き詰まった時、これからの自分の道を探したい時は、とりあえず旅に出てみることをおすすめします。

* * * * *

31歳の挑戦。2人の子どもを連れてアメリカのポートランドで1ヶ月の親子ホームステイをした体験について書いた記事はこちらです。もしよかったら読んでください。

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コメント

  • コメント (2)

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    • まぁ
    • 2017年 3月 21日 2:58am

    はじめまして。女性一人旅で検索をし、こちらに辿りつきました。

    この春、娘がLAとNYに一人旅に出たいとのことで、色々心配で検索しておりました。
    LAの女性一人旅は危険だとあちこちに書かれておりとても不安です。
    実はライブに参戦するため、ライブの終わる時間が夜の11時頃になります。
    会場から徒歩5分程のハリウッド近くのホテルに泊まる予定にしていますが、やはり夜間に女の子が一人で歩くのは危険でしょうか?
    また、ワンメーター程になりますがUVERを利用しても良いかなと思っていたのですが、やはりそちらも女の子一人で利用するのも怖い気がして行かせて良いものか迷っております。

    いきなりコメントし色々質問してすみませんが、教えて頂けるとありがたいです。
    宜しくお願い致します。

      • 英恵
      • 2017年 3月 22日 9:30am

      まぁさん、はじめまして。英恵です。
      ブログを読んでくださりありがとうございます。

      娘さんを心配する気持ち、とてもよくわかります。
      LAに限らず、海外で夜間に女性が一人歩きをするのは危険です。
      結果的には私は何事もなく無事に帰国しましたが、何かあってからでは遅いです。

      いくら自己責任と言ってもオススメはできません。
      後悔することのないよう、娘さんとよく話してくださいね。

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