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毒親に育てられて人生に疲れた!ずっと苦しんで生きてきたあなたの失敗に気づき、辛い人生が変わる方法

たとえ親が認めなくても、世間が認めなくても、あなた自身が自分のことを認めてあげてください。

親を許すのではなく、ずっと親のことを許せなかったあなた自身を、どうか許して欲しい。

もし、いまでも「過去」にとらわれて辛い時間を過ごしているとしたら、繰り返してでも伝えたい。

あなたは「いま」を生きているということ。これから「未来」をつくっていくということ。それがすべてです。

この記事では、毒親に育てられてずっとずっと苦しんで生きてきたあなたの失敗に気づき、辛い人生が変わる方法をお伝えします。

あなたの親だって1人の不完全な人間

わたしも「毒親」だと言われてしまったら、「毒親」です。

育児において、もっとこうしておけば良かったと反省すること、子供たちに謝りたいことは腐るほどあるからです。

イライラとした感情にまかせて子供を怒鳴りつけてしまったり、仕事に追われるあまりに寂しい思いをさせてしまったり、

なによりも「父親がいない」という孤独感を味わわせてしまっていることは心から申し訳ないと思っています。

はじめての育児はわからないことだらけ、思い通りにいかないことだらけの毎日で、正解が何かもわからずにどうにか試行錯誤してここまでやってきたというのが正直なところです。

育児だけではありません。

今までの人生では何度も何度も失敗をしてきているし、走っても走ってもいつまでも劣等感は拭えなくて、つねに理想の自分に追いつけない現実との葛藤の中で苦しんで生きています。

子供の頃は、親のことを「なんでもできるすごい人」だと一方的に思っていたけれど、自分が親になってみて「親は万能ではない」ということを身をもって痛感しています。

日本ではとりわけ母親に完璧を求める傾向がありますが、親だって1人の不完全な人間ですから。

毒親の語源って知っていますか?

「毒親」という言葉の語源をどのくらいの人が知っているでしょうか。

いまでは一般的な言葉となり、本やインターネット上でよく見かけます。

毒親とは、「毒のような悪影響を子供に及ぼす親、子供が厄介と感じるような親」を指す言葉です。

当初は「子供の人生を支配し、子供に害悪を及ぼす親」を指す言葉として用いられたが、親の「自己愛」問題が主な共通点であり、自己愛的な親について語られることが多い。(出典: Wikipedia

自己愛とは、「自分を愛するこころ」のこと。

2008年から自己愛の強い母親とそれに苦しむ子供の問題に関する書籍が増え、日本では2015年には毒親という言葉は一種のブームになりました。

実際、毒親に育てられたために今もずっと苦しんでいる人にとっては、「毒親」という言葉が生まれたことによって自らの辛い境遇を説明しやすくなったと思います。

しかし、わたしには「毒親」という言葉がどうにもしっくりきません。

「こうあるべき」という理想の状態を保ち続けるのは難しい

ADHD(注意欠陥/多動性障害)やアスペルガー症候群、パーソナリティ障害などのように、病名をつけられると大そうな疾患のように響きます。

なんだか近年は病気の種類がどんどん増えていて、今やきっと誰もが何かしらの「障害」に当てはまるのではないかと感じています。

「毒親」も同じです。

「自己愛的な親は毒親」なんて言い出したら、もはやどの親も「毒親」で、誰もが「毒人」になってしまいます。

なぜなら、自己愛のない人なんていないからです。

むしろ、自分のことが愛せない人は、我が子を含めた他人を愛することもできません。

ただ、自己愛に限らず、子供への干渉も、期待も、無関心も、過ぎれば毒となります。

例えば、子供の一挙一動に対して「あれはダメ、これはダメ」と干渉して子供の思想や行動を制限することは最も子供を不幸にするといいますが、

子供の行動にまったく興味を示さずに完全に放置してしまったら「ネグレクト(育児放棄)」という虐待になります。

要はバランスの問題です。でも、そのバランスがとても難しい。

どれだけ難しいのかをわかりやすく説明するために、ちょっと【極端】な質問をします。

Q:今までの人生で、理想とされる睡眠時間7〜8時間を超えて寝すぎたり、逆に睡眠不足になったことが『全くない』人はいますか?

きっといないはずです。

一般的には毎日7〜8時間前後の睡眠をとるべきと言われていますが、毎日理想通りの生活なんてできるわけがないじゃん、という声が聞こえてきそうですね。

もちろん睡眠時間や食事の量など、日常の自分自身の行動のひとつひとつを振り返ったとき、すべてが完璧な人なんていないでしょう。

「自己愛的」な落ち度、つまり、自分に甘いがゆえの失敗を「毒」と言うならば、誰だって毒に満ちています。

どんなに小さなことも大きなことも、「こうあるべき」という理想の状態を保ち続けるのはそれほど難しいのです。

虐待は遠い世界の他人事の話ではなく、すべての母親が紙一重

そして、育児はもっと難しいです。

我が子が可愛くないわけではありません。子供が本当に可愛くて溢れるばかりの愛情があっても、24時間365日の育児というのは正直キツイです。

どんなに好きな仕事だって趣味だって、24時間365日休みなく続けていたらしんどくならない人なんていません。

乳幼児の育児は、ぐっすり眠れないのはもちろん、ご飯だって落ち着いて食べられない、トイレだって自分の意思ひとつでは自由に行けない毎日です。

そんな毎日をずっと続けていたら、誰だって少しは休みたいと思います。

「育児に疲れた」「自分はダメな母親だ」「母親をやめたい」というママさんたちから、わたしのブログを通してたくさんのご相談をいただきます。

そう思ってしまうのは、決して愛情不足だからではないのです。

頑張り屋のママさんが自分の心身のバランスが崩れてしまうくらい子育てを頑張りすぎて、理想通りにいかない育児により自分を責めてしまっているというサイン。

実際には、孤独育児で精神的に思いつめてしまい、産後うつなどから自殺をする母親や、子供を虐待して殺してしまう母親もいます。

それは決して遠い世界の他人事の話ではなく、常にすべての母親が紙一重の状態なんです。

どんなに育児を投げ出したいと思っているママさんでも、心身ともに余裕ができたら、必ず、我が子を愛おしく思う気持ちがまた戻ってきます。

逆に、どんなに育児を楽しんでいるママさんでも、旦那さんのモラハラやDV、浮気、借金など、状況によっては、張り詰めた糸が切れるように崩れてしまいます。

乳幼児は死なせることなく育てあげるだけで100点満点

年齢別の死亡原因をみると、全年齢の総計ではぶっちぎりの第1位はガン(悪性新生物)、第2位は心疾患、第3位は脳血管疾患、第4位は肺炎となるのに対して、未成年は「不慮の事故」が各年齢の上位に並びます。(参照: 厚生労働省 人口動態統計年報 主要統計表 死因順位

人間の赤ちゃんは、自分の力だけでは立つことも座ることも食べることもできない未熟な状態で生まれてきます。

まさか殺してしまおうなんて1ミリも思っていなくても、乳幼児はすこし目を離すだけで簡単に死にます。

親が目を離したすきに寝返りをうって布団の間に顔をうずめたら窒息死をするほど簡単なのです。

その視点にたつと、あなたが今こうして生きているのは奇跡のようなことだと思いませんか?

特に乳幼児のころは、母乳やミルクをこまめに口に運んでくれて、下のお世話をしてくれて、夜中に大きな寝返りをうつたびに呼吸が出来る状態を確保してくれて、体調を崩した時には回復に必要な栄養と水分を与えてくれる人がいたということです。

それが自分の親だという人もいれば、親ではない誰かだったという人もいるでしょう。

「毒親」だと思っている親に対して無理に感謝しろと言いたいわけではありません。

100人いれば100通りの事情がありますし、どうしても親を許せないなら、許せないままでいいのです。

ただ、いつかあなたに子供が生まれて子育てをする時、乳幼児は死なせることなく育てあげるだけで100点満点なのだということ、それだけは伝えたい。

自分の外側に問題の原因を追求している限り、自らが変わるチャンスを失い続ける

世の中には絶対的な「悪」もなければ、絶対的な「善」もありません。

「眠れる森の美女」の物語を悪役の魔女の視点から映画化したマレフィセント(Disney名作「眠れる森の美女」のもうひとつの物語)のように、同じ話でもどの側面から見るかによってストーリーの見え方は大きく変わります。

なにが言いたいかというと、どんな出来事も、とらえ方次第で良い話にも悪い話にもなり得るということです。

人生がうまくいかない時、大きな壁を乗り越えられない時、人はその原因を自分の外側に探す傾向があります。

家族が悪い、会社が悪い、社会が悪い、と問題の原因を自分の外側のせいにするのは簡単だから。

しかし、「問題は常に自分の中にある」のです。

もちろん、親や育った環境、生まれた家の経済状況などによって、人格形成への影響や、受けられる教育が変わるというのは事実です。

それでも、裕福な両親の支援のもと高学歴で大企業に就職しても途中で引きこもりニートになってしまう人もいれば、片親で貧しく恵まれない環境からハングリー精神で起業して大成功をおさめる人もいます。

結局は、自分次第なのです。

自分の外側に問題の原因を追求している限り、人は自分が変わるチャンスを失い続けます。

親を含めた他人や環境など、自分の力で変えることはできないところに自らが抱える問題の責任を追求し続けたところで、どうにもなりません。

一度きりの人生。誰かのことを責め続けながら生きるよりも、自分が変わり前向きに進んでいく人生のほうが100倍楽しいはず。

泣いて過ごしても1日、笑って過ごしても1日。わたしたちに与えられた時間は、どう過ごそうと同じ限られた時間だから。

毒親に育てられたために苦しんで生きてきたあなたへ

幼少期に親の表情を伺いながら過ごす日々と苦しい経験を乗り越えてきたあなたは、自分以外の人の心の変化に敏感で、他人の辛い気持ちに寄り添うことが出来ます。

それは、あなたが自身の経験の中で得た強みです。

あなたは素晴らしく誇ることができる長所を持っているのです。

たとえ親が認めなくても、世間が認めなくても、あなた自身が自分のことを認めてあげてください。

親を許すのではなく、ずっと親のことを許せなかったあなた自身を、どうか許して欲しい。

もし、いまでも「過去」にとらわれて辛い時間を過ごしているとしたら、繰り返してでも伝えたい。

あなたは「いま」を生きているということ。これから「未来」をつくっていくということ。それがすべてです。

以上、親子留学カウンセラーのハナでした!

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出産後の育児に疲れた、消えたい、産後うつで死にたい。わたしが死のうとした経験を書いた記事はこちらです。もしよかったら読んでください。

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