こんにちは。ダイヤモンド・オンラインで公開された親子インタビュー記事が、Yahoo!ニュースやSmartニュース、News Picksニュースなどに掲載され大反響をいただいて喜んでいる 近藤英恵です。
掲載された親子インタビュー記事はこちら↓
親の「将来何になりたい?」という質問が、子どもの可能性を狭めるワケ
今回の記事のテーマ「子どもの可能性をいかに広げるか」って、やはり親にとっては共通の関心事ですよね。
そこで!息子のコンドウハルキと私の親子対談が聞きたいというお声も多数いただいたので、”3大ニュース掲載記念”として親子対談セミナーを開催させていただきました。
このブログ記事では、「子どもの可能性を広げるために最も重要なことは?」というテーマを深堀りした親子対談セミナーの内容と、セミナーではお伝えしきれなかった大切な思いを紹介します。
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この記事であなたに伝えたいこと
子どもの可能性を広げるために親ができることって何?
子ども目線、親目線で感じることは違うし、時代が変われば「ベストな選択」も変わりますよね。
グローバル化とIT化、少子高齢化による変化の波が押し寄せる、激動の時代を生きる子どもたち。”親世代の成功モデル” は、子ども世代に通用しない可能性が高いです。
- これからの時代を生き抜くために必要なスキルって?
- 反抗期の子どもへの声かけで意識すべきことは?
- 子どもの可能性を広げるために親ができることって何!?
中学2年でグラフィックデザイナーとして起業し、高校2年にして月収100万円を稼ぐ学生起業家コンドウハルキと、その母の私が、『子どもの可能性を広げるために最も重要なこと』をそれぞれの目線で深堀りした親子対談セミナー。
ご質問もたくさんいただき、終了時間を20分オーバーするほど盛り上がって濃ゆい時間となりました。ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
今回のセミナーで主にお話したこと、話しそびれたことをまとめてお伝えします。
親子対談セミナー登壇者の紹介
まずは、今回のセミナーに登壇した私たち親子の紹介をさせてください。
◆子:コンドウハルキ
17歳。小学2年から4年間フィリピンの小学校に正規留学。モンテッソーリ教育の学校で毎年成績トップの表彰をされる。小学6年で英検2級、中学3年で英検準1級に合格。中学2年でクリエイター(グラフィックデザイナー)として起業。現在は、N高に通いながらクリエイティブディレクターとしてメディアでも活躍する。留学会社の顧問やイベント運営、講演の実績も多数。
◆親:近藤英恵(コンドウハナエ)
母子で4年間のフィリピン教育移住。現地で語学学校を設立し、校長として学校運営に携わる。 帰国後、業界初の0歳から行けるセブ親子留学事業を立ち上げ、3,000人以上の海外留学サポートを経て独立。中学2年で起業した我が子を支えた経験から、新しい国内留学「ジュニアビジネスキャンプ」を立ち上げる。2児の母。
はい。親子そろって行動力の塊です。というか親子それぞれめちゃくちゃ自由に生きてます(笑)
高校生クリエイター、コンドウハルキが親世代に伝えたいこと
親子対談セミナーのなかで、小中高生の代弁者として息子のハルキが話していたことをザックリ簡潔にまとめます。
■反抗期の子どもへの声かけで意識すべきことは?
反抗期はね、どうしようもないと思うんですけど(笑)
ただ、子どものエネルギーを抑圧しなければ、いわゆるネガティブな「反抗期」はないと思う。その「抑圧しない」の定義は、厳しく躾けないとかいうことではない。躾に対する考え方は、ご家庭それぞれでいいと思うけど、子どもが何かに興味を示したりやりたいと言った時に「あなたは無理でしょ」みたいに頭ごなしに否定しないということ。
子どもは小さい頃は親の言葉を鵜呑みにして成長していくわけで、思春期になって自我が芽生えてきたときに、それまでどれだけ「抑圧」されてきたかの反動がでる。そこだけ気をつければ大丈夫です。
■子どもの可能性を広げるために親ができることは?
僕がグラフィックデザイナーとして起業することに繋がった一番はじめのきっかけは、セブ島ITジュニアキャンプでした。その後、デザインスキルを身につけた先のビジョンを描くことができたから、モチベーションに火がついてここまで来れた。子どもたちには、たくさんの体験をさせてほしい。それと、さまざまな選択肢の先のビジョンを描けるようなきっかけ作り、環境作りをしてあげるといいんじゃないかと思います。
うんうん。子どものエネルギー(可能性)を否定しないってこと、たくさんの体験と環境づくりは大事だなぁとあらためて思いました。
その他にもいろいろな話題が出ましたが、長くなるのでメインテーマに絞って、私がお伝えしたかったことを書いていきますね。
“常識”を外れるような目立ったことはしちゃいけない?
今回、セミナーの参加者さんから「日本の教育は “均一化” の色が強い」というお話がありました。子連れで教育移住をしたフィリピン以外に5カ国留学し各国の教育事情を視察してきた私としても強く同意します。
日本の公教育では、子どもたち一人ひとりの「個性」を伸ばすよりも、出る杭にならず模範的である生徒が評価される傾向がありますよね。高度経済成長期の、優秀な「労働者」を大量生産するための教育が、今もその名残を見せているなと感じます。
それに加えて、単一言語・単一民族であることが多様性を認めづらくさせているのか、日本では「”常識”を外れるような目立ったことはしちゃいけない」という価値観になりがちです。
では、「常識」って何でしょう?
常識とは 18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない。
これは相対性理論で有名な物理学者、アルベルト・アインシュタインの言葉です。
常識とは、私たちが生まれてから成人を迎える年頃までに見たり聞いたり体験してきたことによって形成されると言われています。つまり、「常識」は、生きている時代や場所によって大きく違ってくるわけで、絶対的なものではありません。
例えば、「火をつける」ための常識的な手段は、原始時代では火付け石でしたが、現代はライターですよね。
ちょっと極端な例えかもしれませんが、”親世代の成功モデル” を子どもに押し付けるような言動は、ライターを持っている子どもに対して「ライターなんて危ない!火付け石を使ったほうがいい。私たちはそうしてきたんだから」と言っているようなものです。
埼玉から大阪にいる友人へ短いメッセージを伝えたいとき、LINEやSNSのDM機能などを使わずに、飛脚で手紙を送るみたいな。そんなふうに客観視すると、変化を受け入れずに古いやり方にこだわるのはいかに非効率かを実感しませんか?
今後10〜20年で日本の労働人口の約49%の職業がAIに代替されると言われているなか、これからの時代を生きる子どもたちに必要な教育も大きく変化しています。その変化にどう対応するか、が重要ですね。
子ども時代に「常識」の枠を広げると、将来的な可能性が広がる
人間は、未知のモノ・コトに対して、本能的に恐怖を感じるといいます。身を守るための本能だからしょうがないと言えばしょうがない。特に、すでに「常識」が形成された後の大人は、年々、新しいことに対しての抵抗感が増していくのが通常の反応です。
スマホやタブレット、PCなどをいとも簡単に使いこなす『デジタルネイティブ世代』の子どもたちに対して、デジタル化に拒否反応を示す『アナログ世代』の高齢者をみれば一目瞭然でしょう。
このような世代間ギャップと同じように、異文化間もギャップがいっぱい。
日本では当たり前とされていることでも、日本の外に出るとまったく通用せず、「日本の常識なんてちっぽけな井戸の中の価値観」だと気づかされたりとか。 世界には多様な価値観があることがわかり、様々な視点で物事を見れるようになると、視野がグッと広がります。
「常識」を形成中の子どもの頃からさまざまな経験を通して視野を広げることは、「常識」の枠を広げ、将来的な可能性を広げることにも繋がるのです。
あなたの居場所は世界のどこかに必ずある!
日本では毎年約2万人〜3万人が自殺しています。日本の若い世代、15歳〜34歳の死因のトップは男女ともに自殺です。
「いじめにあった」「受験に失敗した」「不登校から抜け出せない」それらの理由は当事者からしたら死ぬほど辛いことでしょう。学校などの狭いコミュニティしか自分の居場所の選択肢がないと、いざその場所にいることが苦しくなった時に追い詰められます。
世の中は理不尽なことで溢れてる。でも、たとえ子どもたちがこの先どんなに理不尽な壁にぶち当たったとしても、自分には居場所がないなんて思ってほしくない。
WHOによる世界の自殺率ランキングでは日本は18位、フィリピンは150位。フィリピンには毎日の食べものも着るものも寝る所もままならない貧しい人達がたくさんいます。それでも陽気で明るく人生を楽しんでる人達ばかりです。
日本から出たことがなければ、頭の中のリアルな地図は(基本的に)日本地図ですよね。そのため、将来自分が生きていく道を考える時、日本国内で見たり聞いたり触れたりした領域を突破するのは難しいもの。
海外経験を通してグローバルな視野を持つことができれば、頭の中に世界地図を描きながらやりたいことを選択していくことができます。
子どもの選択肢が日本から世界に変わる!フィリピン親子留学と教育移住をした体験から学んだことを書いた記事はこちらです。
とはいえ、コロナ禍で海外留学が難しい今は、国内でできることにどんどん挑戦させてあげたいですね。何でもいいので、「小さな成功体験」を積み上げることをおすすめします。
失敗を恐れず何事にも果敢に挑戦するスピリットを育む
結局、子どもの可能性を広げるために親ができることって、環境を用意することくらいだと思っています。
ひとりひとり個性があって、どこで芽が出るかわからないからこそ、多様な体験をさせて、たくさんの種を蒔いてあげたい。
肌感覚で、「世界にはまだまだ知らない国や文化がたくさんある」「世界中どこでも学ぶことはできるし、どこにだって住める」「未知の領域だって挑戦することができる」というグローバルな思考が出来るようになるのは、子どもの成長過程において大きな強みになります。
例えば、東大を目指すのではなくスタンフォード大学を目指すとか、ITのフィールドで活躍したいなら東京ではなくシリコンバレーで起業するとか、日本の古臭い常識の殻にとらわれない発想、挑戦ができるようになるのです。
日本の常識の殻を突き破った子どもは、「失敗を恐れて挑戦できない」「多数派の空気を読んで遠慮する」という日本人的思考に捉われず、失敗を恐れず何事にも果敢に挑戦するスピリットも育めると信じています。
参加者の声
親子対談セミナーにご参加くださったお客様(親子留学経験者)からいただいたメッセージを紹介します。
昨日は、ありがとうございました!
昨日も素敵なお話でしたね。間違いなく、我が家はいろいろな経験はさせてあげられているな…と自負したものの、やっぱりその先を見せてあげられていないんだな…とハルキ君の話を聞いて感じました!
どんな風にしたらもっと先が見据えられるのか…という所を私もまだまだ勉強しなきゃいけないなと思いました。
あと、世界のどこでも住めるんだ…には大賛成!行くまでは、なかなか難しいハードルがあったりしますが、行ってみれば、案外何でも出来ちゃうんだ‼️って思いますよね。それをもっとたくさんの人に経験して知って欲しいですよね。
ハナさんの活動、これからホントに人気になるだろうなと思います!また、こんな機会があればいろいろ参加させてください。
(二児の母、H.Hさんより)
SNSでも嬉しいコメントをいただきましたので紹介します。
ハルキさん
今日は実体験を交えた貴重な話をたくさん聞かせていただき有難うございました。最後にポロっと仰ってましたが、ハルキさんはこれからの日本を支える世代をリードできる存在だと思います!私も現役世代の大人として出来ることをやらねばと刺激もらいました。
— のだたくや👨👦親子副業®で会社設立 (@oyako_fukugyou) December 4, 2021
その他にも嬉しいメッセージをいただいて、本当に開催してよかったです。皆さま、ご参加いただきありがとうございました!
海外留学の前に、まずは国内留学でスキルアップ
最後に、今回のセミナーで話題の中心となった子どもの教育について、子どもにどんな環境を用意すればいいか、どう指導すればいいか、自分の力だけでは難しい…という方に朗報です。
これからの社会で生きる子どもたちに必要となる、コミュニケーション力やクリエイティブ思考力、ブランディングなどのビジネススキル。それらのスキルを学ぶ機会として、小中学生のための『ジュニアビジネス留学』のクリスマス特別企画キャンプを開催します!
当社の『ジュニアビジネス留学』は、小学3年生〜中学3年生を対象にした国内留学プログラム。従来型の 「将来役に立つ知識」 ではなく、今から使える「即戦力のスキル」を身につけていくのです。
“やりたいことを実現する力”を磨くために、学生起業家から直接受ける授業や、ビジネスアイデア発掘ツアー、自ら新規事業について考えてプレゼンテーションするなど実践的なプログラムをご用意しています。
思考力と実践スキルを磨き、視野を広げる体験型教育プログラム
第3期ジュニアビジネスキャンプ概要は以下となります。
- 日程:12月26日(日)〜12月29日(水)
- 開催地:埼玉県深谷市(宿泊施設:埼玉グランドホテル深谷)
- 対象年齢:小学3年生〜中学3年生
- 定員:20名 ※募集は終了しました。
※追記(2022/1/26):大成功に終わった国内留学キャンプの詳細レポートはこちらです。
主催者の紹介
当社、HANA’SACADEMIA合同会社では、「親子で新たな挑戦をして、人生の可能性を広げる!」というコンセプトのもと、さまざまな事業に取り組んでいます。
国内留学事業の他にも、定期的に子育てや教育、またはライフハックに関するオンラインセミナーを開催しています。親子留学や親子移住、親子起業の情報収集、スキル学習、子育てに関する幅広い価値観を知る機会を提供することが狙いです。
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