できるに気づき、できるで羽ばたく【国内留学・海外留学のハナサカデミア】

  1. フィリピン親子留学

セブ島親子留学から海外移住する母子家庭が急増。シングルマザーが仕事と育児を両立して輝ける国、フィリピン

フィリピンのセブ島に親子留学や海外移住を希望される母子家庭の方が増えています。

わたしたちは生きる場所を選ぶことが出来ます。そして、まったく違う価値観の国で異文化に触れる経験は、視野を大きく広げてくれます。

日本は働く母親、特にシングルマザーにとって生きづらい国ですが、フィリピンはシングルマザーが輝ける国です。

この記事では、セブへの母子移住者が急増している理由と思われるフィリピンと日本の子育て事情の違いについて紹介します。

※子供が小学生までにセブ教育移住・海外子育てを経験しておくメリットについて書いた記事はこちらです。

管理職に占める女性の割合が世界1位のフィリピン

フィリピンは、管理職に占める女性の割合が世界でトップに輝きました。

ILO(国際労働機関)が発表しているデータでは、フィリピンの管理職に占める女性の割合は約58%であるのに対して、日本は約10%にとどまっています。

女性であることや母親であることが、フィリピンではキャリアを形成する上で不利にならないのです。わたし自身、シングルマザーとしてセブの語学学校で働いてきましたが、日本社会に比べて、はるかに仕事と育児を両立しやすかった!

さらには、子だくさんで働く母親が多いフィリピンでは、ベビーシッターを雇うことが当たり前ですし、日本の10分の1以下の金額でシッターを雇うことが出来ます。

シッターを活用して母親が自分の仕事や好きなことに打ち込んでも、社会から非難されない風土があるのは大きな魅力です。

日本だと、そもそも経済的にかなり裕福でないとベビーシッターをフルタイムで雇うことはできません。

仮にシッターを雇える経済力があったとしても、シッターに子供を預けて母親が朝から晩まで仕事に没頭し、家事や育児を疎かにすると「母親のくせに」と叩かれます。

父親の場合、家庭を顧みず仕事だけに打ち込んで毎晩自由に飲み歩いていても、なぜか非難はされないのですが。

日本とフィリピンの小学校PTA事情

フィリピンの幼稚園や小学校では、保護者が参加できる行事は毎月開催されるものの、参加するかどうかはあくまでも任意です。親の代わりにシッターが参加するというケースも多いです。

個人の事情や考え方、生き方が尊重されているため、学校行事に参加しないからといって周囲からとやかく言われることはありません。

日本の小学校は、PTAという保護者によるボランティア組織があります。定期的に会議が開かれ、学校周辺や校庭の草むしり、地域の廃品回収巡り、通学路の旗振り当番や防犯パトロールなどを行います。

ボランティアとは名ばかりで、実質的には保護者全員が強制される上、参加できない人は袋叩きにあうような風習や同調圧力があることに疑問を感じます。

PTA役員は、ほぼ全員母親です。父親は「仕事が忙しいこと」が不参加の理由として認められますが、母親は「仕事が忙しいこと」を言い訳に欠席することは許されません。

一億総活躍社会を目指すといいながら、「母親は専業主婦かパートで暇がある」という前提の上で社会が成り立っているのです。

しかし、一家の大黒柱として働く母親は、男性と同様、重い責任を背負っているので、「PTA活動」を理由に仕事を休むなんてもってのほかです。

父親役も母親役も一手に背負うシングルマザーにとって、日本の子育てシステムは負担が大き過ぎます。シングルマザーは職場でも地域社会でも肩身が狭い思いをしながら、完璧なワンオペ育児まで求められるという三重苦となります。

そんな環境で心身ともに追い詰められた母親が育児ノイローゼで虐待事件を起こそうものなら、まるで鬼の首を取ったかのように母親だけを責め立てるマスコミに問いたい。

育児の責任を放棄した父親はもとより、1人の母親を追い詰めた社会全体には責任がないと言えるのでしょうか。

過酷なワンオペ育児について書いた記事はこちらです。もしよかったら読んでください。

自己責任論で母親を追い詰める日本

発展途上国のフィリピンでは、まだまだインフラの整備が遅れているため、先進国に比べると不便さを感じることは多々あります。しかし、フィリピンにしばらく滞在すると、本当の豊かさって何だろうと考えます。

フィリピンでは、母親になっても好きな仕事に没頭し趣味を楽しみ自分らしく生きることができるからです。

母親が自分の人生を楽しむことに後ろめたさを感じることもありません。

実際に4年間移住をして、働く母親、特にシングルマザーが輝ける国だと痛感しました。

一般的に日本は先進国、フィリピンは発展途上国と言われていますが、女性の活躍については、フィリピンが先進国で日本は後進国と言わざるを得ません。

育児の大変さを訴える母親に対して、自己責任論を持ち出し、「育児が大変なんて最初からわかっているはず。子供を産んだお前が悪い」と批判する人たちや日本の風潮を見ると、自滅の道を辿っているように感じます。

そんなことを言い出したら、日本に子供はいなくなりますし、リスクがあることに挑戦する人もいなくなりますよね。

人生には思い通りにいかないことがたくさんありますが、挑戦と失敗を繰り返しながら人は成長します。一番の失敗は「何も挑戦しないこと」です。

良くも悪くも、やってみなければわからないのが世の常。「リスクがあることはやらない」ではなく、「やってみて壁にぶつかった時にどう対応するか」が重要ではないでしょうか。

そして、もし壁にぶつかって苦しんでいる人がいたら、わたし自身、優しく手を差し伸べられる人でありたいです。

多くのフィリピン人がそうしてくれたように。

年間18万件、若年層の死亡率トップである「自殺」をはるかに超える「人工妊娠中絶」

現在、日本では年間約18万件の人工妊娠中絶手術が行われています。人工妊娠中絶の主な理由は、経済的な事情、仕事や学業への影響、パートナーとの関係にあるそうです。

しかし、貧しくても子供が次々と生まれ、人口が増え続けているフィリピンを思うと、経済的な事情というのはあってないようなものでしょう。

問題は、日本では女性にとって子供を産むことが大きな負担になるということです。

育児の責任や身体的拘束だけでなくキャリアの中断など、子供を産み育てることの様々なリスクが母親に集中して重くのしかかります。そのため、本当は産みたくても、苦渋の決断で出産を諦める女性が多いのです。

日本の自殺率の高さは広く知られていますが、実は「自殺」よりも「人工妊娠中絶」により失われる命の方がはるかに多いという事実は、知らない人が多いです。

年間約3万人の自殺者がいる日本では、15歳〜34歳の若年層の死亡原因のトップが、病気でも事故でもなく、自殺です。

それ自体、国家が真剣に対策を講じるべき深刻な問題ですが、自殺者の6倍にあたる18万人の命が人工妊娠中絶により奪われているという現実についても、注目すべきでしょう。

もし、フィリピンのように出産後も女性が活躍できる環境があり、社会全体で子供を育てようという風土や仕組みがあれば、日本は少子化に歯止めをかけることができるかもしれません。

孤独育児で辛い日々を過ごしてきたからこそ、何のためらいもなく母子で海外に飛び出せた!

わたしは親子留学のカウンセラーをしているので、さまざまな家庭環境の方からご相談をいただきます。

家事や育児に積極的な旦那さんがいるママさんからは、「パパがいない生活は考えられないから、自分1人で子供を連れて海外へ行くのが不安」というご相談も伺います。

正直、とても羨ましいです。わたしはずっとワンオペ育児だったので、「誰にも頼らず自分1人で子供を連れてどこにでも行く」というのが当たり前の世界で生きてきました。

そのため、「子連れでどこかへ行く時に旦那がいないと不安」という感覚を味わったことがないんです。そんなわたしは、一般的には不幸に見えるかもしれません。

でも、「旦那がいないと不安」という感覚がまるでなかったおかげで、母子で親子留学することや海外移住することにまったく抵抗なく挑戦できました。

物事にはあらゆる側面があります。見方を変えれば、マイナスもプラスに変わります。わたしは孤独育児で辛い日々を過ごしてきたからこそ、何のためらいもなく母子で海外に飛び出すことが出来たのです。

※二児の母である私が親子留学先、移住先にフィリピンのセブを選んだ理由について書いた記事はこちら

親子留学や海外移住をする母子家庭が急増。私たちは生きる場所を選ぶことができる

シングルマザーの貧困率が社会問題になっていますが、わたしも経済的に余裕があったわけではありません。

両親に頭を下げて、親子留学と移住資金の100万円を借り、母子でフィリピンへ渡航。親子留学後そのまま移住して、すぐに現地就職できたので、移住資金の半分を残したまま生活を軌道に乗せることができました。

孤独育児の経験があるからこそ、迷うことなくセブに移住でき、大きな感動体験ができて、いま辛い思いをしているママさん達に寄り添うことが出来るのです。

あの頃があったから今がある。そう思うと、すべての経験に感謝の気持ちでいっぱいになります。

フィリピンのセブ島に親子留学や海外移住を希望される母子家庭の方が増えている今。

今後ますますグローバル化が進むにつれて、大学の人気格差による生徒数の変動のように、住みやすい国にはどんどん人が集まり、人口が減っていく国は破綻するという構図が見えてくるかもしれません。

わたしたちは住む場所、生きる場所を選ぶことが出来ます。たとえ短期でも、まったく違う価値観の国で異文化に触れる経験は、視野を大きく広げてくれます。

日本はシングルマザーにとって生きづらい国ですが、世界にはシングルマザーが輝ける国があるのです。

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