育休(育児休業)はママ自身の可能性をひろげる素晴らしい機会です。
仕事に関係あろうがなかろうが、なんでもいいからチャレンジして欲しいし、やりたいことがあるのであれば、やる前提で進めてください。
育休中のあらたな挑戦と経験は、あなたの視野をひろげ、人生を大きく切り開いてくれます。
この記事では、朝日新聞ダイアログに掲載された育休ママの本音についてお伝えします。
この記事であなたに伝えたいこと
意識の高いワーキングマザーたちが考える育休活用法
先日参加した育休ママ座談会の記事が朝日新聞ダイアログに掲載されました。
大学生が子育て家庭を訪ね、生き方のロールモデルに出会う「家族留学」事業を手がける株式会社manma代表の新居日南恵さん、
パーソルホールディングス「ママお仕事がんばって(MOG)事業推進室」の金子麻由子さん、
フィリピン・セブ島の親子留学プログラム「ママ・赤ちゃん留学」を提供する株式会社留学情報館のわたし、近藤英恵の3人がオブザーバーとして参加。
実際にこれら3つの事業を体験された育休中ママさんたちの本音を聴かせていただくという企画の座談会です。
意識の高いワーキングマザーたちが考える「これからの育休の活用法」が朝日新聞ダイアログの記事によくまとまっています。
朝日新聞ダイアログの記事はこちらです。とても参考になるので、ぜひご一読ください。
「2人目ママの育休戦略……親子留学やボランティア、自身の可能性探り、広げる」
育休中に外に出ていろいろな考え方に出会うと、思考が外向きになる
今回の座談会でママの本音を語ってくれたメンバーは3人とも、2児の母。第二子の育休中です。
1人目の育休はとにかく走る感じで余裕がなかったけれど、一度出産から育休、職場復帰までを経験して流れがわかったそう。
そして、2人目の育休はきちんとまわりの景色が見れる、最後の夏休みみたいな感じでめいっぱい楽しみたいと思えたということを、3人が声をそろえて言っていたのが印象的でした。
1人目の育休中は子供が小さくて会話ができず日中誰とも話さないことからコミュニケーション力が大幅に落ちたという声も。
2人目の育休から仕事復帰する前には、自分の思いをきちんと言葉にして伝えられるようにしないといけないという危機感を感じたといいます。
セブ島親子留学「ママ・赤ちゃん留学」経験者、F.Aさんは、2人目の育休中、子供が2ヶ月を過ぎてから、親子向けのイベントなどになるべく参加するようになったとのこと。
イベントなどで日中外出すると、子供も自分もご機嫌でいられることがわかり、ヨガ・フラダンス・パン教室などに挑戦して達成感を感じたことが大きかったそうです。
そうやって小さなステップをたくさん踏んで、「(子連れでも)やればできる」という自信がついてきた頃にママ・赤ちゃん留学に出会ったというF.Aさん。
それらの小さなステップがなければ、いきなり「子連れで留学」は絶対できなかったと言っていたのが強く心に残っています。
また、もっとも共感をもったのは、「子供と離れる時間ができたことが一番良かった。子供と24時間ずっと一緒にいると、考え方が内向きになる。外に出て、いろいろな考え方に出会うと、思考が外向きになる。」という言葉です。
子供がいることで自分のやりたいことを諦めるなんてもったいないと気づいた
F.Aさんは留学初日は英語を話すことに恥ずかしさを感じたものの、17日間でしゃべることに抵抗がなくなったことが大発見だったそうです。
自信とチャレンジ精神が芽生えたこと。帰国後、子供の英語教室の先生にも積極的に話しかけられるようになったこと。英語だけでなく、異文化に触れて、様々な価値観を学べたこと。
それらが今後の仕事の企画などにも役立ちそうなのが大きな収穫だと言っていて、留学のお手伝いをしたわたしとしても心から嬉しくなりました。
日本では、子供を他人に預けると「かわいそう」と言われることがありますが、親以外の人に可愛がってもらうというのは、子供にとっても良い機会。
F.Aさんはセブ親子留学中、シッタ−からの溢れる愛を受けて子供がものすごく嬉しそうにしていた経験から、利用できるサービスは利用したほうがいいと思えるようになったそうです。
「ママ・赤ちゃん留学を通して、子供がいることで自分のやりたいことを諦めるなんてもったいないと気づきました。それで、やりたいと思う仕事に果敢にチャレンジしていこうと思うようになって。
育休とママ留学を経て、入社時からずっと希望はしていたけれど挑戦できずにいた業務に挑戦することを決めたんです。」
輝くような笑顔でそう宣言する彼女は、とっても眩しかったです。
F.Aさんが参加されたママ・赤ちゃん留学の詳細についてはこちらをご覧ください。
育休はキャリアの中断ではなく、スキルアップの機会
フランスでは、育児休業は留学と一緒という見方をします。
大企業では将来の活躍を期待される優秀な人材に会社のお金を投資して長期留学をしてもらうケースがあります。
なぜ会社を長期で離れて留学をする社員に投資をするかというと、帰国後に会社に大きく貢献してくれることを見通しているからです。
「育児休業は留学と同じ」というのは、スキルアップして帰ってくるのだから、会社から離れている期間もキャリアとして考えるべきだという考え方です。
フランスの「シラク3原則」には「育児休業中は働いたものとみなす」という法文を入れてあり、その考え方をきちんと法制化しているのです。
出生率を2.0までに回復させたフランスの少子化対策「シラク3原則」は以下となります。
【シラク3原則】
①子供を持つことによって新たな経済的負担が生じないようにする
②無料の保育所を完備する
③復職する際は、その間働いていたとみなして企業は受け入れなければいけない
この原則からいうと、育児休業がキャリアの中断というのはおかしいですし、ましてや育休取得を理由に不利な扱いを受けるなどはあってはならないことです。
私たちが育休のあり方のロールモデルをつくっていく
育休のあり方については、私たちの上の世代のロールモデルがないため、今の30代〜40代が育休を活用する第一世代であり、「育休のあり方」のロールモデルをつくっていきます。
育休を「ブランク」だと思っているのは、上の世代の人達だけで、30代〜40代女性はブランクだと思っていないというのが当座談会での結論でした。
育休は長い目でみたら人生において必ずプラスになりますし、育児だけでなく自分を見つめ直すとても良い機会です。
ただ、プレママたちやその下の世代の人達には、育休を活用してほしいですが、「育休中に自分磨きをしなければ」とプレッシャーになって欲しくはありません。
育児って本当に大変なので「生きる」だけで精一杯。
産後の体力回復と子育てができれば100点満点で、プラス、なにか良い挑戦ができたらラッキーくらいに考えてもらえたらと思います。
それでも、育児休暇は自分自身の可能性をひろげる素晴らしい機会。
仕事に関係あろうがなかろうが、なんでもいいからチャレンジして欲しいし、やりたいことがあるのであれば、やる前提で進めてください。
育休中のあらたな挑戦と経験は、あなたの視野をひろげ、人生を大きく切り開いてくれます。
以上、親子留学カウンセラーのハナでした!
※子供が小学生までにセブ教育移住・海外子育てを経験しておくメリットについて書いた記事はこちらです。もしよかったら読んでください。