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  1. 子育て・育児について
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前例がないという理由で批判をするな。熊本市議会に赤ちゃんを連れて行った女性議員を叩いている人達に言いたいこと。

わたし達は時代の変化とともに適応する力が問われています。

古いしきたりを打ち破るような、前例のない事態が起きた時、第一人者を生み出すことを喜べるような柔軟な社会を実現できたら。心からそう願います。

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熊本市議会で赤ちゃん連れの女性議員が問題に

今年11月22日、熊本市議会の緒方夕佳議員が、生後7ヶ月の赤ちゃんを連れて議場に入ったことが問題となりました。結果、赤ちゃん連れでは議会の出席を認められず、話し合いのために議会の開会が40分遅れるという事態となり、批判が集まっています。

「ルールを無視して、いきなり議会に赤ちゃんを連れて行くなんてけしからん!」という声をチラホラ見聞きしましたが、調べてみると議会の会議規則は破っておらず、「いきなり」でもなかったことがわかりました。

事前の要望は議会事務局から却下され、議長にも取り合ってもらえなかったという事実

緒方議員は議会事務局と、出産前の2016年11月28日に協議を持っています。その際、緒方議員は「産後も議員活動を続けたいので、議場に赤ちゃんを連れて行きたい。議会棟に託児所や授乳できる場所を設置してほしい。」という要望をしましたが、すべて却下されました。

また、出産後、再び議会事務局に相談した際も、「それはあなた個人の問題」と却下されたそうです。

テレビ朝日などの取材に対して澤田昌作議長は、前日に緒方議員から申し出があったと明らかにした上で「それについてはまた後日、ゆっくり話しましょうという話をした。」と答えています。

何度言っても事務局が取り合ってくれないから、議会前日に追い込まれて議長に直談判をしているのに、「それについてはまた後日、ゆっくり話しましょうという話をした。」って、この議長はアホなんですか。

市議会議員は有権者に選ばれた市民代表です。あらゆる年代、様々な立場の人が議場に立ち、市民の声を議会に届ける必要があります。そして、当たり前ですが、国民、市民の約半数は女性です。

もし、熊本市議会の事務局職員や議長が、「赤ちゃんの預け先がないなら子育て中の女性の意見は議会に反映されなくてもいい」という判断で、事前にできる努力を尽くさずにいたのだとしたら、職務怠慢以外の何ものでもありません。

つまり、熊本市議会の事務局職員も議長も、やるべき仕事をやっていないということです。

本当は子育ては社会全体でするもの。それが個人の責任にされてしまったことから問題が生まれている

緒方議員はハフポストのインタビューで、以下のように自らの思いを話しています。

まず私は当選以来、子育て世代が政治参画をしやすいように、議会にも、市に対しても様々な提案をしてきました。でも全く聞き入れられなかったという背景があります。

例えば市民のために、市役所のロビーにベビーベッドを置く提案には「スペースがない」。子育て中の市民が傍聴できるよう、議会に託児所を設ける提案も「無理です」と即却下といった具合です。何を言っても「子育ては個人の問題。親の責任」という意識を、議会や市の幹部の発言一つ一つに感じました。

本当は子育ては社会全体でするもの。それが個人の責任にされてしまったことから、少子化や虐待など様々な問題が表出しています。それなのに、いつまでも「子育ては個人のこと」という意識でいいのでしょうか?
(出典:赤ちゃん連れの熊本市議に真意を聞いた 「子育て世代の悲痛な声、見える形にしたかった」

「保育園落ちた日本死ね」ブログが社会に投げかけたこと

昨年、「保育園落ちた日本死ね」と題したブログの内容が国会で議論をされ、賛否両論が巻き起こる中で流行語大賞を受賞したことも、記憶に新しいところです。この時も、ブログの表現が適切でないことを理由に問題の本質を見ようともしないオッサン達を中心に、批判が巻き起こりました。

正論を言うのは簡単です。しかし、言葉の乱暴さだけを批判して、このブログの内容は議論に値しないと言ったオッサン達は、もしも丁寧な日本語で待機児童問題を訴えるブログがあったなら、この20年以上解決できていない待機児童問題を真剣に議論してくれたのでしょうか。

わたしの友人、知人のワーキングマザーだけでも、待機児童問題に苦しんでいる母親はたくさんいます。しかし、男性中心社会の日本では、よっぽどの事件でも起きない限り、子育て中の母親の多くの声が国会まで届くことはありません。

「一億総活躍社会」をスローガンに女性活躍をうたいながらも、今年11月に発表された世界の男女平等ランキング(The Global Gender Gap Report 2017)では、日本は114位と過去最低の記録を更新しているのです。

わたしは、流行語大賞の選考委員を務めた俵万智さんの以下の言葉に、全力で同意します。

「死ね」が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。世の中を動かした。そこには言葉の力がありました。お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしいし、日本という国も日本語も、心から愛しています。

いつの時代も前例がないことの積み重ね

海外では、1998年カナダの国会議員ミッシェル・ドックリルさんが先陣を切り、世界各国で赤ちゃん連れ議員が議会に出席する事例が広がっています。

中でも、イタリアの国会議員、リチア・ロンズーリさんは、約5年もの間、子連れで議会に出席しています。彼女の議会での写真を見ると、娘のヴィットリアちゃんの成長の様子がよくわかって微笑ましいです。

日本の衆議院事務局広報課によると、「慣例として議員本人しか議場に入れず、これまでに赤ちゃんを連れて来た議員はいない。特段の決まりや法規はない。しきたりになっている。」といいます。

日本では、古いしきたりにこだわり、前例がないことを批判する人が多いです。しかし、古いしきたりや伝統を大切にしたいという人達は、今でも洗濯板で洗濯をしているのでしょうか。

時代はものすごいスピードで変化しています。もし前例がないことはダメだとすると、どんなに時代の変化が訪れても、非効率な手段や問題があるルールなどの見直しをしないということになります。ハッキリ言いますが、そんな文明は滅びます。

わたし達は時代の変化とともに適応する力が問われています。古いしきたりを打ち破るような、前例のない事態が起きた時、第一人者を生み出すことを喜べるような柔軟な社会を実現できたら。心からそう願います。

以上、セブ親子留学カウンセラーのハナ(@harunatzy)でした!

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子連れの母親を迷惑だ、と排除する人は無人島へ行け。常識を振りかざしてマナー批判をすることの是非について書いた記事はこちらです。

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【著者】近藤英恵(コンドウハナエ)プロフィール

セブ親子留学カウンセラー/ハナマルサロンオーナー。子供2人を連れてフィリピン親子留学後、母子で4年間の教育移住。セブの日系語学学校勤務を経て、新しい学校の設立と運営を経験。 セブでは幅広い年代・職種の日本人2,000人以上の現地サポートをしながら、フィリピン人約1,000人の面接、マネジメントに携わる
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