できるに気づき、できるで羽ばたく【国内留学・海外留学のハナサカデミア】

  1. 私の留学体験記

ぎゃー! ゴキブリがワサワサ! セブ留学でホームステイをしたら失敗して死にます。実体験からわかるフィリピン人の生活環境4層

こんにちは。親子留学カウンセラーのハナ(@harunatzy)です。

フィリピンに留学するとき、失敗して死にたくなければホームステイを絶対に選ばないでください。費用が高くても寮やコンドミニアムを選ぶべきです。

留学先が決まると、次に悩むのが滞在方法です。滞在方法は主に、寮・シェアハウス、ホームステイ、コンドミニアムがあります。

私はたくさんの海外ホームステイを経験して来ましたが、4年間住んでいたフィリピンでは一度もホームステイをしたことはありません。なぜフィリピンではホームステイをしないかというと危険だからです。

大富豪や上流家庭であれば良いですが、フィリピンの一般家庭にホームステイするのは絶対にやめてください。私がセブに住んでいた時、フィリピン人の一般家庭にホームステイをしながら語学学校に通学していた日本人が数名いてビックリしました。

フィリピン留学では語学学校の寮もしくはコンドミニアムに滞在するのが基本なので、かなり例外的なケースです。

いや、例外とかお勧めしないとかいうレベルじゃなくて、リスクを知らない日本人は本気で死ぬのでやめてください。海外で事件に巻き込まれる日本人は、ほとんどが自ら危険な行動をとったことにより事件にあっています。

取り返しのつかない事態を起こさないためには、現地の情報を知ることが重要です。

空き巣に全財産を盗まれた日本人の知り合い

昔に比べてフィリピンの治安は良くなって来ていますし、セブ島はリゾート地として有名ですが、発展途上国だということを忘れてはいけません。フィリピンに限らず海外では、私達は外国人です。しかも、一般的なフィリピン人からすれば、日本人はとても裕福です。

日本人がフィリピンに滞在する時は、きちんと住む場所を選ばないと間違いなく狙われます。現地人用の住宅に日本人が毎日出入りしていたら、ものすごく目立つからです。

安さに惹かれて現地人用のセキュリティのない賃貸アパートに住み、空き巣に全財産を盗まれた日本人の知り合いがいます。それが「空き巣」だったことは不幸中の幸いで、もし犯人に出くわしてしまい「強盗」になっていたら、その日本人が生きていたかどうかはわかりません。

治安の良くないエリアでセキュリティがない格安の宿泊施設に滞在したけど大丈夫だったよ!と、自慢にもならない武勇伝を披露するアホもいますが、だからと言ってあなたが大丈夫である保証はどこにもないのです。

私は、セブの政治家一族の上流家庭の大豪邸から、中の上流家庭のコンドミニアムや一戸建て、下流家庭の一般的な家、最貧層の掘っ建て小屋まで、様々な家庭を訪問してきました。

そうした経験をもとに言わせていただくと、心身ともによほどの強者でない限り、日本人がフィリピンの一般家庭には住むのは無理です。

実体験からわかるフィリピン人の生活環境4層

参考までに上記4つの層の生活環境を紹介します。

1.大きなお屋敷【政治家一族の上流家庭】

セブの政治家一族の上流家庭は、高い塀に囲まれた広大な敷地の中に大きなお屋敷がいくつもあり、お庭にはプールやパーティ会場もあるという大豪邸でした。警備員だけではなく、何人もの使用人がそこで働いていて、セキュリティはバッチリです。

敷地内のお庭もプールもお屋敷も、たくさんの家政婦により綺麗に整えられていました。フィリピン人の富裕層は日本人もびっくりするほどの大金持ちです。日本人商工会議所が発表したデータによると、フィリピンの富裕層の世帯数は全体の約0.2%だそうです。ごく少数の人達です。

2.ビレッジの一戸建て/コンドミニアム【中の上流家庭】

中の上流家庭は、大抵ビレッジと言われる高い塀に囲まれた区画整理エリアにある一戸建てか、コンドミニアムに住んでいます。ビレッジの門には門番の警備員が常駐し、広い区画整理エリアの中も数名の警備員が巡回しているので安心です。

コンドミニアムの入り口にも警備員が常駐しています。私はビレッジの一戸建てもコンドミニアムもそれぞれ1年以上住んだ経験があります。子供達が通っていたモンテッソーリスクールのクラスメイトもみんなこの層の家庭だったので、よく行き来しました。

フィリピンの各市や町全体としては上水道や下水道の設備はまだ整いきっていませんが、ビレッジ内やコンドミニアムでは、上水道も下水道も整備されています。独自の貯水槽があるので断水時も水を使える時があります。

コンドミニアムには発電機があるため、フィリピンでありがちな無計画停電の時も電気を使うことができます。水洗トイレやお湯シャワーもあり、生活面で際立った不便はありません。

それでも、シャワーの水圧が低かったり、食べ残りがあると蟻(アリ)が列を作って押し寄せるという異文化を体験することはあります。フィリピンの中間層の世帯数は全体の約20%ですが、中の上流家庭はその内のほんの1%だそうです。

3.アパート【下流家庭】

下流家庭は、アパートのようなところで、もちろん警備員なんていないですし、日本人が滞在するには色々な意味で危険だらけの家です。水洗トイレやお風呂がないのはもちろんだとして、お湯シャワーもなければそもそもシャワーがありません。

蛇口から出る水を桶で汲んで体にかけるという時代劇さながらの入浴方法に挑戦することになります。蚊や蟻などの小さな虫がたくさんいるというレベルは遥かに超えて、暗くなると足元をゴキブリがワサワサと地べたをはいずり回るレベルです。

フィリピン全体の約38%がこの貧しい層です。語学学校のフィリピン人スタッフの家庭はこの層が多く、私は夕食などに招かれて訪れたことがあります。

私の知り合いの日本人はフィリピンの下流家庭にホームステイをして、ゴキブリに足を噛まれたと言っていました。フィリピン人の間では常識らしいですが、ゴキブリは人を噛むそうです。

4.ほったて小屋【最貧層】

最貧層のほったて小屋は、セキュリティについて云々かんぬん言っている場合ではなく、扉や窓ガラス、壁さえないことが多いです。冬がなく凍死することがないので、扉や壁がなく骨組みだけのような家でも生きていけるのでしょう。

私は何度かボランティア活動を通して最貧層の家庭を訪れました。トイレは、日本のお祭りなどで一時的に設置される仮設トイレが素晴らしく思えるほどの簡素なつくりです。6畳一間に10人くらいの大家族で寝起きしている人達もいます。

多数のフィリピン人の現実です。フィリピン全体の約40%超がこの最貧層なのです。

貧困層がフィリピン全体の約78%

フィリピンでは貧しい下流家庭と最貧層を合わせた貧困層が全体の約78%となります。そのため、この層が一般的な家庭ということになりますが、心身ともによほどの強者でない限り、日本人がフィリピンの一般家庭に住むのは無理です。

海外生活における適応力を磨くことが目的であれば、フィリピンの一般家庭の生活に慣れることができた暁には目的をヤバいくらいに達成できます。もはや、世界中どこに行ってもやっていけるほどの適応力を身につけることができるでしょう。

しかし、その目的達成のために命を落としてしまったら元も子もありません。命や健康などの財産を守ることを大前提とした上で目的を達成することが、最も重要であると私は考えます。

フィリピンなどの発展途上国に滞在する時は、安さよりも何よりもセキュリティ、安全性にこだわることが大切です。安さを売りにしている語学学校やホテルは、正直言ってセキュリティや衛生面に問題があるところが多いです。

2012年に私が親子留学した韓国系の語学学校は、元リゾートホテルを改装した寮施設だったにもかかわらず、たった2ヶ月の留学中に何度も寮の部屋に泥棒が入りました。

私の部屋は被害にあいませんでしたが、3階に滞在していたロシア人留学生の部屋に連続で泥棒が侵入し、その留学生は泥棒と鉢合わせしたのです。犯人は外の塀を乗り超えて3階の高さまで木を登り、木の枝をつたってベランダから侵入したそうです。まるで忍者かと驚いたことを覚えています。

当時は親子留学をする人がまだ少なくて、2歳の子供を受け入れてくれる語学学校が他にありませんでした。他に選択肢がないという理由で選んだ学校でしたが、安全性だけではなく施設の衛生面も良くありませんでした。

南国だから蚊が多いのは仕方ないとしても、壁や天井に蜘蛛のような小さい虫がたくさんいて落ちて来たり、シャワーの温水器が壊れていて2ヶ月間水シャワーを浴びたのは辛かったです。

フィリピン留学で死にたくなければホームステイを選ばないで

フィリピン留学を検討する場合は、ちゃんと現地のリアルな生活情報を知っている信頼できる人に相談してください。現地の学校を視察したこともない留学エージェントはもってのほかですが、数日のみ出張見学してきただけで現地の実情を知らない留学エージェントも信用してはいけません。

そういうところは、ほとんど語学学校からのコミッションの高さなどの裏事情をもとに特定の学校を勧めます。

万が一、あなたの留学が後悔でいっぱいになるような結果となっても、誰も責任を取ってはくれません。仮に金銭的な補償があったとしても、あなたの大事な時間や失ったものは戻ってこないのです。

フィリピンに留学するとき、失敗して死にたくなければホームステイを絶対に選ばないでください。費用が高くても寮やコンドミニアムを選ぶべきです。

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海外で失敗しないための実践的な英語力が身につく!おすすめ英会話レッスン3選について書いた記事はこちらです。

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