「うちの子、海外の大学なんて無理よね。英語だって、そんなに得意じゃないし」
保護者の方とお話ししていると、こんな言葉を聞くことがあります。私も母親として、その気持ちはよくわかります。海外進学は、なんとなく「特別な子」のものに見えてしまいますよね。
でも、今年の8月にマレーシアの大学を自分の足で回ってきて、少し違う景色が見えました。
この記事は、現地で確かめてきたことを、小学生から高校生までのお子さんをお持ちの保護者の方に向けて書いています。
- 海外進学は「まだ先の話」だと思っている方
- 英語に自信がないお子さんの進路に、選択肢を残しておきたい方
- パンフレットではなく、実際に見てきた人の話を聞きたい方
5分ほどで読めます。
この記事であなたに伝えたいこと
なぜ、わざわざ現地まで見に行くのか
私は、セブの語学学校で校長として学校運営に携わり、その後は留学エージェントとして世界8カ国への親子留学・ジュニア留学をサポートしてきました。あわせて14年になります。
その留学エージェント時代に勤務していたのが、株式会社留学情報館です。独立した今も、弊社では留学情報館と提携する形で、海外留学カウンセリングや学校・滞在先の手配、無料の渡航前英会話レッスンの提供など、ご渡航までをトータルでサポートしています(留学情報館の近藤プロフィールはこちら)。
業務にあたっては膨大な資料を読み込み、オンライン会議を重ねますが、資料を読むだけではわからないことがたくさんあります。だからこそ、現地に行ける機会があれば行くようにしています。
今回は、留学情報館主催のマレーシア大学視察ツアーに、留学カウンセラーとして同行しました。訪問したのは、モナシュ大学、テイラーズ大学、サンウェイ大学、HELP大学、ヘリオット・ワット大学、UCSI大学の6校。そして最終日は、UCSIインターナショナルスクールの3つの校舎(クアラルンプール校・スバンジャヤ校・スプリングヒル校)を、朝から晩まで1日で回りました。視察と移動だけで体力を使い切るような日程でしたが、行ってよかったです。

壁になるのは、学力よりも英語だった
いちばん驚いたのは、日本の高校の成績でそのまま出願できる大学が、思っていたよりずっと多かったことです。一般には「海外の大学に行くには、まず1年間の準備課程(ファンデーション)が必要」と思われがちですが、必ずしもそうではありませんでした。
そのかわり、実質の壁になるのは英語力です。学部へ直接進むなら、多くの大学がIELTS 5.5〜6.5を求めます。学力は足りているのに、英語のスコアひとつで選択肢が消えてしまう。これは、もったいないと思いました。

もうひとつ。工学やビジネス系の学部では、「高校2〜3年で数学を履修していること」が出願条件になる大学がありました。つまり、高校1年で文系・理系を選ぶ時点で、海外の道が閉じてしまうことがあるのです。高1、できれば中学生のうちに知っておきたい情報だと思います。
入学時期も、2月、7月、9月、10月と複数あります。そのフレキシブルさはもちろん、現地キャンパスの熱気や多様な国籍の留学生が集まるダイバーシティ、学生の向上心の高さ。この点も、資料の細かい字を追うだけでは実感が湧かなかったところでした。
体験授業で見た光景が、キャンプと同じだった
大学側が用意してくださった体験授業が、私はいちばん印象に残っています。

テーマは「高齢化社会の課題を解決するビジネス案を、チームで考えて発表する」。参加した学生さんたちが、少人数チームに分かれて意見をぶつけ合い、限られた時間で形にして、前に出て英語で発表していました。
うしろで見守りながら、思わず笑みがこぼれてしまいました。私たちがジュニアビジネス留学のキャンプやオンラインコースでやっていることと、根っこがまったく同じだったからです。
正解のない問いに、仲間と向き合う。自分の考えを、人前で言葉にする。小学生のうちからこれをやっているお子さんは、海外の大学の教室に入ったときに、きっと「知っている場所」だと感じられると思います。
同じ学校でも、校舎が違えば別の学校だった
最終日に回ったUCSIインターナショナルスクールの3校舎は、同じグループの学校です。それでも、クアラルンプール校、スバンジャヤ校、スプリングヒル校と、校舎ごとに雰囲気も、周辺の街の空気も、通っている子たちの国籍の割合も、ビザ関連で必要な手続きにかかる期間まで、まったく違いました。

HPを何時間眺めても、この差は出てきません。「この学校はこういう学校です」と一言で言えないことが、実際に歩いてみてわかったことでした。
私たちがお預かりしているのは、ご家庭の大切な決断です。だからこそ、自分の足で確かめた情報をしっかりとお渡ししたいと思っています。
進路の選択肢は、早く知るほど広がる
今回の出張で持ち帰ったことをひとつにまとめると、海外進学の入口は、思っているより広い。ただし、その入口を狭めているのは、学力ではなく「英語力」と「知らなかったこと」だということです。

だから、お子さんがまだ小学生・中学生でも、「海外という選択肢がある」ことだけは、頭の片隅に置いておいてほしいと思います。行くかどうかは、そのときに決めればいい。でも、知らないままだと、選べなくなってしまいます。
英語は、机の上の勉強だけでは「使えるもの」になりにくいです。そもそも、日本の一般的な生活上では、英語をもっと学びたいというモチベーションが湧くような体験になかなか出会えないですよね。ジュニアビジネス留学のキャンプでは、英語を「使う場面」の中に子どもたちを置きます。また、オンラインコース(小学1年生〜高校3年生)では、「自分の考えを言葉にする力」を育てています。
もし、お子さんが「海外の学校って、どんな感じなんだろう」と興味をもったら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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よくあるご質問
Q. 日本の高校を卒業してから、海外の大学に直接入学できますか?
A. 大学や学部によりますが、日本の高校の成績で直接出願できる大学は複数あります。マレーシアでは、準備課程(ファンデーション)を経ずに学士課程へ進む日本人学生も少なくありません。ただし、英語のスコア(IELTS 5.5〜6.5が目安)が実質の条件になります。
Q. 英語に自信がない子でも、海外進学の道はありますか?
A. あります。学部へ直接入学するよりも低い英語要件で入れる準備課程(ファンデーション)を設けている大学があり、1年かけて英語とアカデミックスキルを整えてから学部に進む道です。「英語が得意ではない」だけで、選択肢を早めに閉じないでほしいと思います。
Q. 海外進学を考えるなら、何年生から準備を始めればいいですか?
A. 出願そのものは高校3年生からですが、工学やビジネス系の学部では「高校2〜3年での数学の履修」が条件になる大学があります。文系・理系を選ぶ高校1年の時点で、海外の選択肢も含めて考えておくと、あとで困りません。


