こんにちは。親子留学カウンセラーの近藤英恵です。
いよいよ小中学校の夏休みが始まりますね。子供たちに様々な体験をさせてあげたい長い夏休み。うちの中2息子と小3娘は、今年もセブ島ITジュニアキャンプに参加します。
昨年のセブ島ITジュニアキャンプのレポート記事はこちらです。
昨年は私も一緒に渡航して親子で1ヶ月セブに滞在しましたが、今年はジュニアキャンプ出発時は子供のみで行かせることにしました。
引率のスタッフが成田空港から子供たちを連れて行ってくれるので、成田空港でバイバイ。2週間後のジュニアキャンプが終了する数日前に私もセブ入りして、帰りはみんなで一緒に帰国する予定です。
2週間半の英語漬けジュニアキャンプ生活で子供たちがひとまわり大きく成長してくれることを期待するワクワク感と、出産してから初めて2週間も子供たちと離れるドキドキ感。それと、2週間も母親業から自由になれる開放感も感じちゃってます。
そんなわけで、子供たちがセブ島ジュニアキャンプに参加するために必要な手続きがあり、先日、フィリピン大使館へ行ってきました。
WEG(Waiver of Exclusion Ground)申請のためです。
はじめて自分が手続きをしてみて苦労したことが多かったので、ちょっと複雑なWEG申請のための手続き方法と実際にフィリピン大使館で認証手続きをした体験談を紹介します。
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この記事であなたに伝えたいこと
WEG(Waiver of Exclusion Ground)申請とは?
15歳未満の子供がフィリピンに入国するときに親権者が付き添わないときは、WEG申請が必要です。
15歳未満の子供がフィリピンに1人で渡航、もしくは親以外の人と渡航する場合、「きちんと親の承諾を得て、フィリピンに入国しようとしているのか」が問われます。
例えば、子供のフィリピン単身留学やジュニアキャンプへの参加だけでなく、祖父母と孫が一緒にフィリピン旅行へ行くときも、親が付き添わない場合はWEG申請が必要となります。
「フィリピンに入国する子供がきちんと親の承諾を得ている」ということを証明するために、事前に日本のフィリピン大使館(もしくは公証人役場)でWEG申請のための書類を提出する必要があるのです。
WEG申請自体は、フィリピン到着時、入国管理局に「扶養・保証に関する同意宣誓供述書(Affidavit of Support and Guarantee with Consent)を提出して行います。
WEG申請には、以下の書類が必要です。
フィリピン大使館/領事館への提出書類
すべての書類は必ずA4サイズで提出します。
①扶養・保証の同意宣誓供述書 (Affidavit of Support and Guarantee with Consent)(原本1部+コピー1部)
両親のどちらかが署名すれば大丈夫。離婚している場合は、親権者が署名します。
②WEG申請書(原本1部+コピー1部)
左側の署名欄は両親または親権者のどちらか、右側の“CONFORME”の署名欄は付き添う大人が署名をします。
③子供の戸籍謄本(原本1部+コピー1枚)
戸籍謄本の原本とコピーの他に、こちらの英訳用紙を2部用意します。戸籍謄本は本籍地で取得する必要があるので、本籍地と異なる場所に住んでいる方はゆとりを持って準備しましょう。
④子供の証明写真(パスポートサイズ:4.5cm X 3.5cm) (2枚)
⑤子供の有効なパスポートのコピー(2枚)
⑥同行者の有効なパスポートのコピー(2枚)
⑦供述書にサインをした親のパスポート(写真のページ) (原本提示+コピー2枚)
⑧フィリピンの学校に入学する場合、入学許可証(Letter of Acceptance)
フィリピン大使館のホームページには掲載されていませんが、学校に入学する場合は入学許可証がないとWEG申請のための手続きができません。お気をつけください。
⑨「レターパックプラス」 (赤い方)
認証された書類の郵送で受け取るために用意します。書類提出前に自宅住所を記入します。もう一度大使館を訪れて、直接受け取る場合は不要です。
WEG認証手続きに問題がなければ、1週間くらいで自宅に書類が届きます。
注意事項と費用
<注意事項>
1.WEGはフィリピン入国時に入国管理局の判断により許可されます。
2.大使館または領事館が請求する費用は、扶養・保証の同意宣誓供述書の認証手続きのためであり、WEG申請料金ではありません。
3.WEG申請手続きと申請料の支払いは、フィリピン到着時に行います。
<料金>
認証料金:US$25
照合料金:US$25
WEG認証手続き費用は、認証料金と照合料金をあわせて1人あたり50ドル(約6,500円)です。
こちらの料金はフィリピン大使館領事部に書類を提出するときに支払います。
WEG申請料:3,120ペソ
フィリピン到着時に入国管理局で支払うWEG申請料は、1人あたり3,120ペソ(約7,500円)です。
つまり、合計で約14,000円ほどかかります。
フィリピン大使館/総領事館情報
フィリピン大使館の豪華なほうの入り口ではなく、やや質素な雰囲気のほうの「フィリピン大使館領事部」でWEG申請のための認証手続きを行います。
営業時間は9時から18時までですが、申請受付時間は9時から14時までなので要注意です。
私は初回、WEG申請手続きのために有給を取ったにもかかわらず、溜まった仕事をしたり諸用を済ませてから14時過ぎに行ってしまい、窓口で受付を断られて死ぬほど落ち込みました。
<フィリピン大使館>
〒106-8537 東京都港区六本木5-15-5
Tel 03-5562-1607
フィリピン大使館のアクセス
最寄り駅:大江戸線・日比谷線 「六本木」駅3番出口より徒歩で約10分
営業時間:9:00〜18:00
申請受付時間:9:00〜14:00
月曜日~金曜日(フィリピンの祝日と日本の祝日はお休み)
関西の方は在大阪フィリピン総領事館で手続きができます。
<フィリピン総領事館>
〒540-6124 大阪府大阪市中央区城見2-1-61 Twin 21 MID Tower 24F
Tel 06-6910-7881
在大阪フィリピン総領事館のアクセス
最寄り駅:長堀鶴見緑地線 「大阪ビジネスパーク」駅 徒歩4分
営業時間:9:00〜17:00
申請受付時間:9:00〜14:00
月曜日~金曜日(フィリピンの祝日と日本の祝日はお休み)
日本の常識が通用しないフィリピン大使館
WEG申請のためのフィリピン大使館での手続きは、3時間以上かかりました。
よく銀行の窓口の前にあるような呼出番号が表示される機械は窓口の上に設置されているものの壊れています。
しかも、なぜか窓口のほとんどが閉まっていて、唯一開いている窓口に人が集まり行列はどんどん長くなります。
公的機関としては驚くほど効率が悪く対応も遅いので、立ちっぱなしで少しずつ進む行列にただただ並ぶという疲労感はハンパなかったです。
さらに、2度目の訪問となる私は事前に調べた必要書類をすべて揃えてフィリピン大使館へ行きましたが、窓口でまさかの受付拒否2回目。
「入学許可証がないと受付できません。まだ大使館のホームページなどに反映していませんが、急に必要書類が変更となりました。学校に入学許可証をもらってから、また来てください。」と。
慣れ親しんだ「フィリピンあるある」ではありますが、久々にガックリ呆然。
セブの学校の日本事務局に入学許可証の発行を依頼し、最寄りのコンビニでプリントアウトをしてフィリピン大使館へ戻り、大行列にまた1から並びなおした時はフィリピンのことがちょっと嫌になりそうでした。
ちなみに、トイレに行ったら「トイレットペーパーは流せないので便器に入れずにゴミ箱に捨ててください。」みたいなことがタガログ語で書かれていて、ここはフィリピンか!とひとりでツッコミを入れてしまいました。
いや、どう考えても六本木の高級コンドミニアムの1階に入っているフィリピン大使館の下水道設備は日本クォリティではないのかと。
もう全体の感想としてツッコミどころが満載すぎて、なんだか懐かしいフィリピンの不便さはイライラするのさえも馬鹿らしくなって笑えてきます。
子供をフィリピン留学に行かせるメリット
「可愛い子には旅をさせよ」といいます。我が子が可愛いのなら、近くにいて甘やかすのではなく、旅をさせて辛く厳しい経験を積ませるべきだという意味のことわざです。
まさにその通り。
日本の便利さに慣れすぎて恵まれた環境にいることを自覚できない子や自分の頭で考える習慣がない子ほど、フィリピンの不便さのなかに放り込んだら一回りも二回りも成長するかもしれませんね!
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